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松居桃楼は一九一〇年に生まれた随筆家であり、
劇作家で演出家の松居松葉の息子です。
彼も父と同じく演劇の道へ進み、
松竹演芸演劇会委員を務めました。
一九五〇年に「蟻の町」結成に参加し、
その住人となります。
「蟻の町」とは、台東区隅田公園バタヤ地区にあった
労働者の生活共同体です。
戦災で家や家族を失った人々が廃品回収を生業とし、
共同生活を営んでいました。
松居はここでクリスチャンの北原怜子や
孤児救済者として知られた修道士ゼノ・ゼフロフスキー
とともに活動し、行政や世間の無理解と闘いました。
松居が著した「蟻の町のマリア」は一九五八年に
五所平之助監督によって映画化され、
広く知られることとなりました。
松居桃楼について

作品
books
松居桃楼の作品集ページになります。
気になる作品がございましたら、
『詳細はこちら』より作品の概要等をご覧ください。

トルストイの予言~世界は800字でひっくり返る
出版年:2024年
著者:松居桃楼 稲妻龍
アリの町のマリア 北原怜子
1963年 春秋社
「アリの町」で、人々の心のマリアとなった北原怜子。戦後の荒廃の中、ひたすらの愛だけに生きた彼女の29年の生涯を描く。


いのちきわみなし
1979年 ミネルヴァ書房
松居桃楼が幕末から明治時代にかけて執筆した
随筆やエッセイを収録した作品集。
1979年 柏樹社
日本の禅の起源や歴史、そして禅に関するさまざまな考え方や実践について探求した書籍。
1998年 潮文社
自我とは何か、死の恐怖と闘うには、宇宙と一体化するには…酸いも甘いも噛みわけた禅の醍醐味を味わえる講話。
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